|
1996年に公開された映画「7月7日、晴れ」を紹介します。
え~、DVD化されていないの? と驚かれる方も、
多いでしょう。フジテレビが、ドリカム(ドリームズ・カム・
トゥルー)の同名主題歌が流れるTVスポット予告を、
大量に放映していましたから。
DVDは、1997年に出来たので、リアルタイム発売には、
間に合いませんでした。日本映画は、DVDにおける
売上・レンタルシェアが少なく、ましてや過去の作品となると、
DVD化されている方が、珍しいくらいです。
それでも、ヒット作・名作は、DVD化される事が多いので、
公開年に、年間配収で邦画9位になる6億円のヒットとなった
この映画は、通常ならDVD化されても、おかしくありません。
ましてや、監督が、「踊る大捜査線」シリーズで、大ヒットを
連発した本広克行の第1回監督作品なのですから。
過去のDVD発売に消極的な、フジテレビ-ポニーキャニオンの
作品である事や、同名主題歌を始め、ドリカムのヒット曲が全編に
流れ、著作権をクリアするのが面倒な事が、DVD化されていない
理由なので、潜在ユーザーが多数いれば、DVD化に踏み切る事は
可能な作品です。
全編に流れるドリカムのヒット曲は、映画のテンポを快適にし、
スローバラードは、切ない恋の表現を盛り上げれていて、
サザン(サザンオールスターズ)や、ユーミン(松任谷由美)の
ヒット曲が使われた映画よりも、効果的に使用されています。
前年に、「LOVE LOVE LOVE」で大ヒットを
飛ばしたドリカムが、同名主題歌をシングルカット
出来なかったのは、映画タイトルと同名の主題歌の権利関係が
面倒だからです。20年位前から、同名主題歌は滅多に無いです。
有名人と一般人の恋を描いた映画は、アメリカ映画には多いですが
日本の現代劇では成立しにくいプロットです。この映画は、
着想のユニークさを、上手くストーリー展開させる本広克行監督と、
大スターとしての顔と、プライベートでの無邪気な笑顔を使い分けた
主演の観月ありさによって、感動的な作品になりました。
この映画の最高の見せ場は、観月ありさが、ラジオで「灯りを消して
天の川を見せて。」とメッセージすると、街のイルミネーションが次々
と消えて行くシーンです。1970~80年代アイドルで育った
世代には、共感出来るシーンになっています。
アイドルとファンが、心の中で結ばれていた、幸せな時代でした。
もちろん、その前のスター世代の方々も、同様でしょう。
管理人への御意見・御要望は、を
クリックして下さい。
有料メルマガは廃止し、無料メルマガとして、2017年10月14日より、
新たに配信スタートします。下のボタンをクリックすれば、
まぐまぐの個別ページに移動し、無料メルマガ登録が出来ます。
へ
|
|