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1974年夏休みに公開された映画「ノストラダムスの大予言」は、
以下の2シーンが、原爆症の奇形をデフォルメしていると、
被爆者団体や反核団体が、同年11月に東宝に抗議をしました。
1、成層圏の放射能が一気に降下し、ニューギニアの原住民が被爆、
食人化して探検隊に襲いかかるシーン。
2、近代文明が核戦争で滅亡した後に、
放射能で異形の姿となった新人類のデザイン。
1980年のテレビ放映時には、2がカットされましたが、
1はカットされずに放映されました。
そして、1986年には、ビデオとレーザーディスク発売直前に、
自粛という形で、発売中止となりました。
従って、DVD化もされていません。
1、2、をカットした海外版ビデオと、ノーカット版の海賊版ビデオ、
音声のみを収録したサウンドトラック版が、
発売されたソフトのすべてです。
テレビ放映は、放映時間の制約から、
映画はカットされるのが当たり前ですが、
ビデオ等のソフトの場合、日本では、ノーカット版が前提となります。
1、2をカットしたソフトを発売するくらいなら、発売しない方が良いと、
東宝のスタッフが決断したのも、当然です。
ましてや、2はクライマックスなので、カットされたら、
話が繋がらなくなります。
海外版は、映画館上映時ですら、日本の娯楽映画は、
カットするのが、当たり前です。
日本映画における、本国と海外の扱いの差が、
皮肉な形でソフト発売の是非(国内版は、発売中止。
海外版は発売可能。)となって現れた、稀なケースです。
この映画は、見る機会がほとんど無い映画なので、
初めから、ストーリーの一部を、書きました。
私も、映画公開とテレビ放映で見た記憶と、
40年弱ぶりに読んだ映画パンフレットを元に書いています。
なお、パンフレットには、1、2のシーンの画像は、載っていません。
2は、映画を見た時から、記憶が鮮明に残っています。
1、は忘れていましたが。
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