↓原題「GOLDENGIRL」
↓邦題「ゴールデンガール」
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1979年制作の映画「ゴールデンガール」は劇場未公開のため、
DVD化されていないのでしょう。
しかし、その面白さのため、テレビでは、
繰り返し放映されていました。
監督のジョセフ・サージェントは、コンピュータの反乱を初めて
真正面から描いた「地球爆破作戦」(70)、
パニック映画ブームに便乗して公開された、サスペンスたっぷりの
「サブウェイパニック」(75)が、代表作でしょう。
予算が少なくても、面白い娯楽映画を作れる、
70年代に大活躍した監督の一人です。
当時の大スターであるジェームズ・コバーンを始め、
悪役で有名なクルト・ユルゲンス、刑事コロンボでは、
3回も犯人役を務めたロバート・カルプが脇をガッシリと固め、
映画初出演のスーザン・アントンが、主役に大抜擢されています。
スーザン・アントンは、この映画の制作直後の1980~81年に
かけて、日本でも人気が爆発し、宝石のCMや、そのCMで自ら
歌った歌が大ヒットしました。映画ファン雑誌「ロードショー」
でも、ファン投票の人気ランキング上位に居続けました。
それでも、劇場未公開になったのは、
政治的問題でアメリカや日本が参加しなかったモスクワ・
オリンピックが、舞台となっていたからです。
西城秀樹が、「ヤングマン」のような大ヒットを再びと期待して、
モスクワ・オリンピック応援歌としてリリースした
「俺たちの時代」が見事にコケた事を始め、
モスクワ・オリンピックに関連したエンタテインメントは、
ことごとく失敗に終わった時代なので、
劇場未公開になったのも、致し方の無い事だったのです。
幼いころから、教授の新薬である成長促進ホルモンを投与され
続けた主人公のスプリンター。オリンピック優勝によって、
CM契約で稼ぐのが目的の教授や取り巻き連中。
勝ち続ける彼女を、ゴールデンガールと讃えるマスコミや大衆。
薬の副作用で、精神が不安定になり、天狗になる彼女。
オリンピックの商業化と、ドーピング問題は、
今日、さらにエスカレートしているため、制作当時より、
現在見た方が、より現実味を増したストーリーだと感じます。
是非、DVD化して欲しい作品です。
今年の東京オリンピックでも、ロシア勢はドーピング疑惑のため、
ドーピングの疑いが晴れた選手でも、ロシアの代表ではなく、
個人参加になる予定です。
現時点では、まだ影響の程度が分からないコロナ・ウィルスの
問題も、東京オリンピック自体は開催されても、
中国選手の扱いがどうなるか、気になります。
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デ
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ザ・
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