|
脳性小児麻痺の少女役には、ダイアン・レインが扮しています。
1970年代後半~80年代前半にかけては、子役上がりの
人気若手女優のブームがありました。
「がんばれベアーズ」(1976)のテイタム・オニールと、
「タクシードライバー」(1976)のジョディー・フォスターが、
その人気を牽引し、「青い珊瑚礁」(1980)のブルック・シールズと
「リトルロマンス」(1979)のダイアン・レインが、続きました。
「リトル・ロマンス」(1979)で、映画デビューしたダイアン・
レインは、その聡明な表情と演技力で、たちまち当時の
人気若手女優になりました。特に、日本での人気が高かったです。
現在でも第一線で活躍を続けている、当時の人気若手女優は、
彼女とジョディ・フォスターだけです。
この映画の公開当時は、そのダイアン・レインの2本目の主演映画
なので、公開当時16歳の彼女目当てで、映画館に通いました。
確かに、ダイアン・レインの演技は素晴らしかったです。
身体が不自由で、自分の殻に閉じこもった少女が、
遂に心を開いていく姿は、感動的です。
しかし、1983年にテレビ放映された際に録画したビデオを、
5年ぐらい前に見直した時は、この映画の原作者でもある看護婦役
を演じた、デボラ・ラフィンに感情移入してしまいました。
この映画で、ラジー賞ワースト主演女優賞を獲得したような、
酷い演技には見えませんでした。
映画を見る時の年齢によって、楽しめる部分が変わってくるのも、
映画の魅力の大きな要素です。
今回、改めてこの映画を見直すと、若手女優だったデボラ・
ラフィンが、より若いダイアン・レインと共演する事によって、
若さという殻が取れ、デボラ・ラフィンの純粋さのみが上手く
昇華されて、魅力的になっている事に気が付きました。
その純粋な心ゆえ、自分の殻に閉じこもった少女の中に、
感受性豊かな面を見つける事が出来たと、納得させる演技でした。
VHSビデオにはなりましたが、DVD化はされていません。
ダイアン・レインは現役女優でも、デボラ・ラフィンが忘れられた
女優になってしまったためでしょうか。聡明さと純粋さに満ちた
二人の女優の表情を、鮮明な映像で甦らせて欲しいものです。
ダイアン・レイン主演作品の他のページへ
幸
せのチェッカー
カーレーサーと6人姉弟の子供達が、助け合い ながら旅をする楽しいロードムービー
有料メルマガは廃止し、無料メルマガとして、2017年10月14日より、
新たに配信スタートします。下のボタンをクリックすれば、
まぐまぐの個別ページに移動し、無料メルマガ登録が出来ます。
へ
|
|