↓原題「THE OSCAR」
↓日本語題「オスカー」
↓オスカーを狙うスティーブン・ボイド
↓相棒のトニー・ベネット
↓踊子のジル・セント・ジョン
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私は、本格的に映画を見始めたのが、1973年からなので、
この映画は、1970年代中盤のテレビ放映(ゴールデン洋画劇場)
で初めて見ました。
オリジナル2時間1分の映画の約30分がカットされた
バージョンでも、十分判りやすいストーリーでした。
しかし、劇場公開時の反応は、判らないので、書けません。
1970年代のテレビのゴールデンタイムには、毎日のように
映画放映枠があり、1950~60年代の洋画を中心に、
放映されていました。1973年から、それらを浴びるように
見ていた私は、当時、日本語吹き替えされたバージョンの音声を、
カセットテープで録音し、繰り返し聞いていました。
(家庭用ビデオデッキが普及していなかった時代です。)
その日本語吹き替えバージョンが頭にこびり付いているため、
後にVHSやLD、DVDで発売された字幕スーパー版を見ても、
テレビ放映された時の印象と、違和感がありました。
日本語吹き替え版が、原語の70%を翻訳しているのに対し、
字幕スーパー版は、原語の30%しか翻訳されていない事も、
違和感の一因でしょう。
しかし、新規録音された日本語吹き替え版のDVDを見ても、
違和感があります。最近の日本語吹き替え版は、かなり原語に
忠実に翻訳しています。新作の日本語吹き替え版も作られるので、
旧作でも、新作同様に洋画ファン向けの翻訳になるためです。
それに対し、1970年代のテレビ放映時の日本語吹き替え版は、
洋画ファンだけでなく一般大衆をターゲットとし、お茶の間でも
気楽に見られるように意訳されています。
その意訳バージョンの日本語吹き替え版を求める声が、
私と同じくテレビ放映されたバージョンを見ている人達の間で
広がり、最近の日本語吹き替え版付きの、旧作洋画のDVDは、
テレビ放映されたバージョンが主流となりました。
どんどん拡大して行って欲しいと願っています。
この「オスカー」は、ハリウッドの内幕ものです。
テレビ放映当時、テレビのニュースショウの内幕を描いた
「ネットワーク」(1977)が劇場公開されていたので、
それに合わせて放映されたのかも知れません。
ハリウッドの内幕ものは、当時初めて見て、新鮮に感じました。
今回見直して、落ち目になった映画スターが、テレビドラマに
出演する事を嫌い、オスカーを狙う部分に、1960年代当時の
映画界とテレビ界の関係が判り、興味深かったです。
日本でも同様だったのでしょう。1970年代に、
吉永小百合が連ドラに出演した時に、話題になっていました。
テレビ局が映画を制作する現代日本では、
映画スターという概念は、無くなっています。
アカデミー作品賞を取った「イヴの総て」(1950)や、
「サンセット大通り」(1950)等で、実は何度も描かれている
テーマなので、新鮮味に乏しいと判断されたためか、ビデオ化も、
DVD化もされていません。当時の声優達の名人芸を楽しめる
日本語吹き替え版付きのDVDを、リリースして欲しいものです。
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