↓佐藤佑介(少年)↓秋吉久美子(女)
↓岡田英次(少年の父)
↓南見江(女中)
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「パーマネントブルー~真夏の恋」の劇場公開は、
「愛と誠」シリーズ三部作の完結篇と2本立てでしたが、
リアルタイムでは見ていません。
1980年の日曜午後のテレビ放映で、初めて見ました。主題歌を担当
した岸田智史が、前年に「きみの朝」を大ヒットさせた関係で、
放映されたのかもしれません。その後、何度か日曜午後に
放映されましたが、ビデオ化もDVD化もされていません。
この映画の翌年、桜田淳子目当てで「愛情の設計」を見た時、
共演の佐藤佑介が、対談で「山根成之監督に助けられた。
僕の代表作は、山根監督の「パーマネントブルー~真夏の恋」だ。」
と言っていたので、テレビ放映時に見て、純粋に恋する少年役に
心を打たれました。その後、佐藤佑介のデビュー作
「恋は緑の風の中」(1974)も、テレビ放映時に見たほどです。
なお「恋は緑の風の中」は、数年前にCSで再放送されましたが、
この映画は、1990年代以降、なかなか再放送されていません。
松竹は、あの頃映画シリーズとして旧作をDVD化していますが、
アイドル歌手を主演に、瑞々しい青春映画を撮る事が得意な
山根成之監督作品でありながら、この映画の主演がアイドル歌手で
なかった事が、選考から外れた原因かもしれません。
この映画で、ブルーリボン賞の監督賞を受賞しているほど、
素晴らしい出来の作品なので、
次回は、是非リリースして欲しいものです。
1970年代当時の日本映画の興行では、
まだブロックブッキング・システムが継続していて、
ほとんどの映画が、興行期間限定の2本立て公開でした。
この映画が公開された1976年に、「犬神家の一族」を公開した
角川映画が、1本立ての興行形態を確立して行きました。
興行的には、ヒットした「愛と誠」シリーズの完結篇がメインで、
「パーマネントブルー~真夏の恋」は、併映作になると思います。
「愛と誠」シリーズは、最初の「愛と誠」と「続・「愛と誠」は、
山根成之が監督しましたが、完結篇は他の監督に任せ、
「パーマネントブルー~真夏の恋」に専念するほど、
入魂の作品でした。
この映画のお薦めポイントは、以下の通りです。
・初めて一途な恋をした、青春の真っ只中にいる少年の、
純真な行動と、儚い結末が心に沁みる。
・その恋をした相手の女が5歳年上で、子供に見られまいと
大人っぽく振る舞う少年を、佐藤佑介が好演している。
・少年に対してお姉さんぶったり、頼ったりする女を、
秋吉久美子が表情豊かに演じ、その美しさが引き立っている。
・南国愛媛県の真夏のロケーションと、岸田智史の切ないメロディーが、
青春の儚さを効果的に演出している。
・山根成之監督が、珍しくオーソドックスな演出で、
感情移入しやすい映画に仕上げている。
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愛
情の設計
心臓弁膜症の少女が、人形のように生きる事を拒否し愛のために死を選ぶ初恋映画
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