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ビデオゲームは、運動神経と瞬発力に乏しい私には、
縁遠い世界ですが、ハマっている人は、数多く見かけます。
対人関係に悩まされる日常世界を忘れ、
ビデオゲームの中に没頭出来るからでしょう。
ビデオゲームに限らず、映画や音楽も、集団で楽しむ時代から、
個人で楽しむ時代へ変化して行きました。
その先駆けが、1978年にゲームハウスが乱立し、喫茶店を席巻した
「インベーダーゲーム」と、翌1979年に発売され、
携帯音楽プレーヤーの代名詞になった「ウォークマン」でしょう。
まだ、ファミコンが普及する前、ビデオゲームと言えば、
ゲームハウスでプレイしていた1984年制作、85年公開の
「スターファイター」は、そんなビデオゲームの達人である青年が
主人公の映画です。実生活では絶望的境遇だった彼が、
ビデオゲームの腕を買われて、宇宙戦士にスカウトされる話です。
ビデオゲームは架空の出来事ですが、宇宙でのドッグファイトは現実です。
従って、SFファンタジーという言い方は相応しくないと思いました。
架空の世界と、現実の世界の区別が出来る青年で、
一度は、宇宙戦士への道を辞退するような、冷静な青年です。
昨今多く見られる、仮想世界と現実世界が交差するような映画で、
仮想世界に入りこむ主人公とは違います。
青年の心の変化を、丁寧に描いている点が、並のSFファンタジー
とは違う、この映画の良さです。
また、青年が宇宙戦士となって戦っている間、
地上では青年のダミーアンドロイドが、恋人と不慣れな恋を囁くシーも、
微笑ましくていいシーンです。
公開当時は、スターウォーズの流れを汲む映画で、
単純なSFファンタジーとして楽しみましたが、
久々に見直すと、地上でのシーンが意外に良かったりします。
映画を見る時の年齢によって、楽しめる部分が変わってくるのも、
映画の魅力の大きな要素です。
しかし、公開当時、スターウォーズ3部作が終了し、SFは次なる鉱脈を
求めて、バラエティに富んだ作品が、次々に公開されました。
1985年の「砂の惑星」「2010年」「スペースバンパイア」
1986年の「ショート・サーキット」「ダリル」「ナビゲイター」等
そんな中、スターウォーズの流れを汲む映画として宣伝された
「スター・ファイター」は、興行的に惨敗でした。
関東郊外に住んでいた私は、東京まで出かけて、ガラガラの映画館で、
ロードショー公開を見た記憶があります。
ビデオ化はされましたが、興行的惨敗のため、DVD化されていません。
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