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このアメリカの実話は、残された未亡人ジェーン・セスキンが書き、
「若き未亡人」として出版され、ベストセラーになりました。
この実話を元に、落合恵子が、日本の若い男女の純愛に置き換えた
翻案小説「遺書・白い少女」として出版し、これもベストセラーに
なりました。「若き未亡人」も、落合恵子が日本語に訳しました。
当時、高校1年だった私は、「遺書・白い少女」を読んで、
若い男女の純愛に焦点を絞った内容に感動し、
「若き未亡人」も読みました。私の周りにも、読んだ人が多く、
ちょっとした話題になりました。
しかし、松竹が、当時の人気ナンバーワン・アイドル桜田淳子の
主演で映画化するという情報を聞き、期待と同時に不安が
募りました。小説のほとんどは、白血病で命が蝕まれていく峰男の
日記と、看病する亜砂子のモノローグで綴られています。
これを、如何に映像化するかが問題でした。
さらに、アイドルの代名詞だった桜田淳子には相応しくない、
裸やベッドシーンや妊娠が、盛り込まれている事も、不安でした。
この映画は、ビデオ化もDVD化もされていません。
難病映画も、時代とともに変化します。
1950年代は、結核がまだ不治の病でした。
その頃の代表作に、「風立ちぬ」(1954)があります。
1960年代は、骨肉腫が不治の病となりました。
その頃の代表作は、「愛と死を見つめて」(1964)でしょう。
1970年代は、アメリカ映画「ある愛の詩」(1971)を始め、
白血病映画が、ちょっとしたブームになりました。
現代では、白血病も、骨髄移植の普及により、完治する例が増えた
ため、難病映画の題材から外れ、癌や心臓病が主流になりました。
難病映画では、若い女性や子供が命を失なう事によって涙を誘う
映画が多いですが、この映画では、若い男性が命を失ない、看病
する女性を主人公にしているところが、斬新です。
最近では、「ボクの初恋を、キミに捧ぐ」(2009)が、
心臓病ですが、若い男性が命を失なう点で共通しています。
しかし、心臓病という病気の特徴のためか、
20年近い年月を描いているので、この映画とは、印象が違います。
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