↓レーザーディスク表紙
↓娘のマーシャ・メイスン
↓父のジェースン・ロバーツ(左)
↓孫のマシュー・ブロデリック
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都会的な喜劇を得意とする劇作家ニール・サイモンの脚本作品は、
1976年の「名探偵登場」、翌77年の「グッバイガール」の
大ヒットで、アメリカでは、一躍大ヒット脚本家になりました。
日本でも、この2本は中ヒットし、DVD化されています。
しかし、都会を舞台にした、エスプリの利いた喜劇は、
日本では受けにくかったのかヒットせず、DVD化されている作品
が少ないのは、「泣かないで」のページに書いている通りです。
映画の題名に人名が冠されているのは、人気絶大なスターには
良くある事で、「アランドロンのゾロ」(1975)、
「マックィーンの絶対の危機」(1958)等があります。
しかし、劇作家・脚本家の名が冠されている題名は、
極めて異例の事であり、当時のニール・サイモンのアメリカでの
人気が伺われます。配給した20世紀FOXの日本支社が、
本社の意向に従って付けた題名だと思います。
日本での人気を考慮していたら、ニール・サイモンの冠は
付けなかったでしょう。当時のメジャー日本支社が、
本社の意向に背けなかった事が、伺われます。
1984年1月の日本公開の際には、前年末に封切られた正月映画
「ウォーゲーム」の主演で人気が出始めていたマシュー・
ブロデリックの初出演映画として、PRされていました。
ちなみに、「ウォーゲーム」が2本目の映画出演です。
ニール・サイモン脚本の作品は、2種類の系列に分けられます。
「名探偵登場」や「昔みたい」(1980)といったコメディ色の強い
系列と、ニール・サイモン得意の台詞回しの巧みさで引っ張て行く
「グッバイガール」や「泣かないで」(1981)といった恋愛映画、
人情映画の系列です。「グッバイガール」の監督ハーバート・ロス、
脚本ニール・サイモン、主演マーシャ・メイソンが再び揃った
この作品では、この2つの系列が上手く融合しています。
警察とギャングに追われ、大金を抱えて娘(マーシャ・メイソン)
と、孫(マシュー・ブロデリック)の家に逃げ込んだ父
(ジェースン・ロバーツ)が、孫に正体を隠す部分には、
シチュエーション・コメディの要素が盛り込まれています。
娘が子供の頃に別れた父が、突然現れて、最初拒絶しながらも、
次第に心が通い合って行く部分には、
ハートフル・コメディの要素が散りばめられています。
この2種類のコメディ要素に、台詞回しの巧みさが加わり、
爽快な気分になるラストシーンまで、一気に見られます。
そして、見終わった後も楽しい気分になる、上質のコメディです。
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泣
かないで
アルコール依存症から立ち直れない母と、聡明な娘の生活を描いた作品
第 二 章
脚本家ニール・サイモンが、マーシャ・メイソンとの再婚を描いた自伝的作品
わ
たしは女優志願
離婚した父と16年ぶりに会った娘が、心の交流を深める過程を丁寧に描く
昔 みたい
弁護士の妻と検事の夫が、妻の前夫の強盗容疑を巡って争うシチュエーションコメディ
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