↓ジェームズ・R・ジョーンズ(大統領)
↓バージェス・メレディス(上院議員)
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現代でこそ、オバマ大統領が初の黒人大統領(前代)となり、
黒人が大統領になる事自体は、夢物語ではなくなりました。
しかし、この映画が制作された1970年代当時は、正に夢物語であり
SFが得意なロッド・サーリングが脚本を書いている事から、
SFとして分類されるほどでした。
映画の世界では、1960年代後半から、黒人は市民権を得始めていて
「夜の大捜査線」(1967)では、白人のロッド・スタイガーより優秀な、
黒人のシドニー・ポワチエが活躍しました。
「黒いジャガー」シリーズ(1971~)では、黒人の黒人による
黒人のための映画と言える作品でした。
「招かれざる客」(1967)で、黒人男性と結婚する白人女性をテーマにした
内容は、当時既に古臭いテーマであると批評されました。
しかし、「ザ・マン~大統領の椅子」は、劇場公開用の映画ではなく、
テレフィーチャー(テレビ放映用に制作された映画)です。
「黒いジャガー」のように、黒人観客さえ集めれば大ヒットする
劇場映画と違い、その数10倍のテレビ視聴者を相手にする
テレフィーチャーでは、劇場公開用の映画より保守的にならざる
負えません。しかし、「招かれざる客」のような内容では、
時代錯誤と批判されます。
そこで、白人の中で最も地位の高い大統領が、もし黒人になったら
という発想を考え付いたのだと思います。
このテーマなら、劇場公開用の映画でも通用します。
事実、このテレフィーチャーはアメリカでは、劇場公開されました。
しかし、残念ながら、ビデオ化・DVD化はされていません。
現代の前オバマ大統領とは違い、現職の大統領が急死し副大統領が
辞退したため、棚からボタモチ式に就任した黒人大統領で、
側近からは厄介者として扱われるという設定が、
当時の黒人の扱いを象徴している作品です。
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