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1950~60年代は、日本映画自体が全盛期で、大量生産された
映画の中には、吉永小百合の主演映画のように、後にアイドル映画
と呼べる内容の映画もありました。
しかし、アイドル映画の始まりは、アイドル歌手が誕生した
1971年以降の事です。
1970~80年代は、アイドル歌手全盛期だったので、
アイドル歌手が主演したアイドル映画も、大量生産されました。
アイドル映画は、主演するアイドル歌手のキャラクターに合わせて
原作が選択されるか、オリジナルストーリーが展開します。
その興行価値は、主演するアイドル歌手の人気に依存します。
アイドル歌手のヒット曲の多くが、活躍した時代に消費され、
現代まで歌い継がれている曲が少ないのと同様に、
アイドル映画も、活躍した時代に、映画館やビデオ(1980年代)で、
ファンが楽しんだだけで、興行成績が良くても、
DVD化されている作品は極少数です。
山口百恵主演映画でさえ、しばらくはディープなファン向けの
大全集のみで、バラ売りされたのはつい最近です。
現代でも女優として活躍を続ける小泉今日子の、初主演映画である
「生徒諸君」も、その例外では無く、ビデオ化はされていますが、
DVD化されていません。
1984年の小泉今日子は、「渚のはいから人魚」
「迷宮のアンドローラ」「ヤマトナデシコ七変化」
この映画の主題歌でもある「スターダスト・メモリー」と
オリコン1位の大ヒット曲を重ね、第一次キョンキョンブームを
起こしました。その真っ只中の1984年の末に公開され、
お正月映画として興業成績が良かったにも関わらず、
「生徒諸君」がDVD化されていないのは何故でしょう。
主演第二作「ボクの女に手を出すな」(1986)が、「生徒諸君」より
出来が良くなく、薬師丸ひろ子主演の「紳士同盟」の併映作品で
あるにも関わらず、DVD化されているのは、アイドル映画の
DVD化に積極的な、メジャー邦画会社の東映だからです。
この映画は、DVD化の版権を持っていないインディペンデント系
で製作されたので、DVD化するには手続きが複雑になります。
数あるアイドル映画の中で、この映画を傑作映画として
取り上げるのは、映画の後半が、アイドル映画らしからぬ、
波乱万丈の展開になっているからです。
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病は気から~病院へ行こう2
末期癌患者を緩和ケアするホスピスを扱い、世間にその存在を周知させた映画
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